デトロイト美術館展大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち[モネ、ルノワール、ゴッホ、セザンヌ、マティス、ピカソ]

作品紹介

<第1章>

デトロイト美術館の充実したコレクションの中から、選りすぐりの作品をお見せする本展覧会。日本初上陸の15点を含めた全52点を4章に分けてお届けします。
展覧会の入り口である第1章では、印象派を代表する、モネ、ドガ、ルノワールらの作品をご紹介します。
「印象派」は戸外での作品を重視し、黒色や褐色を避けた鮮やかで明るい配色によって、産業化や工業化により変貌を遂げていくパリの街並み、競馬やバレエ、カフェなど市民の日常生活の一場面が描かれました。

  • クロード・モネ《グラジオラス》

    Claude Monet

    クロード・モネ《グラジオラス》1876年頃

    油彩、カンヴァス City of Detroit Purchase

    白い襟に縞模様の青いドレスをまとい、緑の日傘を差して立つ女性は、モネの妻カミーユ。イーゼルを屋外に持ち出して直接カンヴァスに描くことで、太陽の光が花や葉にあたってはじける瞬間や、強い日差しに揺れ動く空気の効果を生き生きと伝えています。

  • エドガー・ドガ《楽屋の踊り子たち》

    Edgar Degas

    エドガー・ドガ《楽屋の踊り子たち》1879年頃

    油彩、カンヴァス City of Detroit Purchase

    ドガは、華やかな舞台本番の場面よりも、リハーサルや飾り気のない部屋で繰り返される稽古の様子を描くことを好み、同じような作品を数十点残しています。極端に横長で大胆な構図は、浮世絵など日本美術の影響を受けていると言われています。

  • ピエール・オーギュスト・ルノワール《座る浴女》

    Pierre Auguste Renoir

    ピエール・オーギュスト・ルノワール《座る浴女》 1903 -1906 年

    油彩、カンヴァス Bequest of Robert H. Tannahill

    ルノワールが生涯にわたって取り組んだ裸婦。足を組み、両手は上下異なる動作の複雑なポーズでありながら、安定した構図で仕上げられたこの作品は、複数描かれたほぼ同じポーズの浴女の絵の中で唯一完全な全身像が描かれた、ルノワールの代表作のひとつと言えるものです。

  • ギュスターヴ・クールベ《川辺でまどろむ浴女》

    Gustave Courbet

    ギュスターヴ・クールベ《川辺でまどろむ浴女》1845年

    油彩、カンヴァス City of Detroit Purchase

    当代の着衣を描きこむことで、神話や聖書に描かれた女神やニンフではない、健康な若い女性の無防備な姿態を描いた今作は、当時の人々に驚きを与えました。